2018年クラブ/ダンスミュージックまとめ Part 1
基本的にはmixmag(ミックスマグ)やResident Advisor(レジデント・アドバイザー)など世界のクラブミュージック専門評論とNY、London、Ibizaのクラブが扱う範囲の話題曲リストです。
2018年 世界3大クラブヒット
まずはクラブミュージック界においてどの情報メディアでも2018年ベストとして取り上げられているダンスフロア/オンエア定番の3曲からご紹介!
Peggy Gou – It Makes You Forget [2018]独/韓
まさに個性の勝利!著名な女性DJとしてThe Black Madonna(ザ・ブラック・マドンナ)、Honey Dijon ※LGBT(ハニー・ディジョン)と並び称されるほど2018年に知名度を上げたPeggy Gou(ペギー・グー)のヒット曲です。
英国BBC Radioが選ぶ「ダンスミュージックを形作った過去30年史上の重要曲」にも選出、Funky House(ファンキーハウス)風のビートに加えてDeep House(ディープハウス)とNu Disco(ニューディスコ)の中間的な性格を持っています。
フランス語や南米圏の言語のように聞こえますがよく聴けばなんと韓国語!いわゆるK-POPとは無関係な本物のダンス・アンダーグラウンドの舞台で、アジアの言語でも世界で勝負できることを証明してしまった衝撃的な曲です。
Dj Koze – Pick Up [2018]独
インディーレーベルPAMPAを主催するドイツ、ハンブルクのディープハウス系音楽プロデューサー、DJ Koze(ディージェイ・コーツェ)の2018年ヒット。
ディスコハウスブームの火付け役
ディスコトラックは、Larry Levan(ラリー・レヴァン)のParadise Garage(パラダイス・ガラージ)でも定番曲であった1978年のMelba Moore「Pick Me Up I’ll Dance」から、歌は1980年のGladys Knight & the Pips「Neither One of Us」から。
Krystal Klear – Neutron Dance [2018]米(アイルランド)
80sサウンド・リバイバルの火付け役
アイルランド・ダブリン出身、NYを拠点に活動するハウスDJ/プロデューサー、Krystal Klear(クリスタル・クリア)の2018年サマーヒット。80年代Hi-NRG(ハイエナジー)を彷彿させるローランドTR-808ドラムマシン由来のチープなCowbell(カウベル)サウンドが印象的な80s Post-Disco(ポスト・ディスコ)ソングです。BBC Raido 1 Friday Night 6月~8月のヘビロテ曲。
Dynoro, Gigi D’Agostino – In My Mind [2018]リトアニア/伊
スウェディッシュ・ハウス・マフィアのAxwellもかつてリミックスを手掛けた2012年のProgressive House(プログレッシブ・ハウス)とイタリアのジジ・ディアゴスティーノによるイタロダンスのフックラインを掛け合わせ、リトアニアの音楽プロデューサー/DJ、ダイノロによって世界中にSlap House(スラップ・ハウス)を広めたアンセム曲です。クラブ~フェスでの人気はもちろんネットミームにもなりました。YouTube再生トータル10億ビュー突破。
Dynoro & Gigi D’Agostino – In My Mind 原曲を表示
Virtual Self – Ghost Voices [2017/2018]米
スクリレックスの弟子でありEDMアンセム「Language」等で知られるPorter Robinson(ポーター・ロビンソン)がVirtual Self(ヴァーチャル・セルフ)名義で2017年末にリリース、2018年にヒットした曲。トランスをもっとダークな曲調でミニマルにした比較的新しいジャンル、Neotrance(ネオトランス)にあたる曲です。
4B x Teez – Whistle [2018]
Jersey Club(ジャージー・クラブ)のトップDJ、4B(フォービー)が2018年にリリースした鳴りモノ入りトラックですが、EDM方面でのウケが非常に良くダブステやトラップにミックスして活用したり、マッシュアップ曲が制作されている曲です。
「どんだけみんなホイッスル好きなんだよ!」といいたくなるくらい、YouTube上にも無数の「Whistle」動画が存在し、おそらくジャージー・クラブとしては2018年で最も多くYouTubeにアップロードされた曲だと言えます。
モール・グラブの2018年ヒット、MOVE
ローファイ・ハウスから誕生したNu Disco(ニュー・ディスコ)ヒット!
Young Romanticという正体不明のアーティストからリリースされたこの曲の実体は、Lo-Fi House(ローファイ・ハウス)の旗手、オーストラリアのMall Grab(モール・グラブ)によるインスト曲「Feel Good House」をベースに英国のElliot Adamson(エリオット・アダムソン)が1984年Carmenの「Time to Move」をミックスしたヴォーカル版ブートレグ「Feel Good House (Elliot Adamson EAcapella)」としてリリースされていた曲から、ローファイ成分(歪み)を抑えて別名で一般向けに再リリースされたものです。90年代後半、Stardust時代の古典的なフィルターディスコのスタイルながら2018年の夏ヒットに。
Young Romantic – MOVE (Time to Get Loose) [2018]豪 Lo-Fi House
Purple Disco Machine – Dished (Male Stripper) [2018]独
レイザーラモンそのままのハードゲイPVでも知られるマン・パリッシュによる80s有名曲「Man 2 Man Meet Man Parrish – Male Stripper」の Purple Disco Machine(パープル・ディスコ・マシーン)による2018カバー。
Purple Disco Machine – Dished 原曲を表示
Adelphi Music Factory – Javelin [2018]英
UKロンドンのDJユニット アデルフィ・ミュージック・ファクトリーによる、2011年LaShun Pace(ラシャン・ペース)のアカペラ録音を使用したド派手なハウスヒット! アデルフィ・ミュージック・ファクトリーは2019年後半にもディープハウス界でクラブ・バンガーを放ちます。
Paul Woolford feat. Kim English – Hang Up Your Hang Ups [2018]英
いつものSpecial Request(スペシャル・リクエスト)=Paul Woolford(ポール・ウールフォード)らしいドカスカ具合は控え目に、オシャレなディープハウス路線に転向した2018年ヒットです。2019年以降もウールフォードはこの路線でヒットを連作します。
Bicep – Opal (Four Tet Remix) [2018]アイルランド/英
Bicep – Glue [2017/2018]アイルランド
2015年の傑作シングル「Just」をきっかけに2017年、2018年と引き続きクラブミュージック界で高評価を得たBicep(バイセップ)のヒットです。2017年11月リリース~実質2018年ヒットの「Glue」とセットで!
Part 2 につづく