The Trevor Horn Band(トレヴァー・ホーン・バンド)
アーティスト情報まとめ
読み方
トレヴァー・ホーン・バンド
詳細
トレヴァー・ホーン率いるイギリスのスーパーグループ。別名、Producers(プロデューサーズ)として知られる。
メンバー
Trevor Horn(トレヴァー・ホーン)
バグルス、イエスを経て、1983年、ZTTレコーズを設立、ニューウェイブに大きな影響を与え、アート・オブ・ノイズ、グレイス・ジョーンズ、プロパガンダ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなどの音楽スターを輩出。代表曲はバグルス時代の「ラジオスターの悲劇」。
Lol Creme(ロル・クレーム)
元10ccのメンバー。脱退後はケヴィン・ゴドレイと共にゴドレイ&クレームとして活躍。1999年にはアート・オブ・ノイズに参加。代表曲は10cc「I’m Not in love」、Godley and Creme「Cry」。
Steve Lipson(スティーヴ/ステファン・リプソン)
ギタリスト、ソングライター。80年代にはZTTレコーズの右腕として活躍。音楽プロデューサー/エンジニアとして、アニー・レノックス、グレース・ジョーンズ、ポール・マッカートニー、シンプル・マインズ、ザ・ペット・ショップ・ボーイズ、ザ・バックストリート・ボーイズ等を手掛ける。以降、映画音楽のプロデューサーとして活躍。リプソンとホーンの関係については以下に詳述。
再発記念!「RELAX/フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド」スティーヴ・リプソンがその制作過程を語る – Ritto Music Magazine
Ash Soan(アッシュ・ソーン)
イギリスのセッション・ドラマー。
メンバーの代表曲
Trevor Horn (& Steve Lipson)
Discogs – The Buggles ディスコグラフィー
Discogs – The Art Of Noise ディスコグラフィー
Discogs – ZTT Records ディスコグラフィー
The Buggles – Video Killed The Radio Star [1979]
(ラジオ・スターの悲劇)
ABC – The Look Of Love [1982]
Malcolm McLaren – Buffalo gals
実質的には「Trevor Hornと彼のスタッフ=すなわち Art of Noise」によるHipHopソング。 Duck! Duck! Duck! といった彼ら特有のボイスサンプルが聴こえます。
Sex Pistols(セックス・ピストルズ)を生み、Boy George(ボーイ・ジョージ)などのスターを育てたマルコム・マクラーレンのこの曲を手掛けた事をきっかけとして、正式にArt of Noise(アート・オブ・ノイズ)が誕生します。
Malcolm McLaren and The World’s Famous Supreme Team – Buffalo gals [1982]
過去に在籍していたプログレバンド、イエスを自らプローデュース、ナンバーワンヒットを送り出し、イエスの人気を復活させます。
YES – Owner of a Lonely Heart [1983]
Art Of Noise – Beat Box
UK発のブレイクダンス用の曲としても当時から異色だったビートボックス!この曲とHerbie Hancock(ハービー・ハンコック)の「Rockit」、そしてGeorge Kranz(ジョージ・クランツ)の「Din Daa Daa」は80sのカルト・トラック御三家とも言えます。
Art Of Noise – Beat Box [1984]
バレアリック・ビートとしても挙げられる異色のチルアウト・ソング、モーメンツ・イン・ラブ。80年代にはTVでもさりげなくBGMとして使われることの多かった曲です。
Art Of Noise – Moments In Love [1985]
この有名なチャリティーソングもトレヴァー・ホーン大先生プロデュース!
Band Aid – Do they Know it’s Christmas [1984]
Grace Jones – Slave to the Rhythm [1985]
Propaganda – p: Machinery [1985]
Propaganda – Duel [1985]
UK盤のDuel EPに収録されている曲で、ヒット曲ではありませんが海外インターネットラジオ等の80sUndergroundリストに挙がる曲なのでネジ込んでみました。プロパガンダは特にホーン&リプソンによる音楽実験の場でした。
Propaganda – Lied [1985]
アメリカのレーガン大統領とソビエト連邦のチェルネンコ書記長が殴りあうビデオイメージも大先生のアイデアでした。
Frankie Goes To Hollywood – Two Tribes
Frankie Goes To Hollywood – Relax
タトゥーのこのヒット曲も大先生プロデュースです!
t.A.T.u. – All The Things She Said [2002]露
Lol Creme
Discogs – 10cc ディスコグラフィー
Discogs – Godley & Creme ディスコグラフィー
10cc – I’m Not In Love [1975]英
10cc – I’m Not In Love 1975 Disco Purrfection Version (time 12:19)
10cc – I’m Not In Love – making of documentary
この名曲の制作手法は70sロックというよりも、むしろ現在のクラブDJ達によるモダンなトラックメイキングに近いものでした。
- バッキング・ヴォーカルはグレアム・グールドマン、ケヴィン・ゴドレイ、ロル・クレームの3人の音声を16回録音、48人分×13音階で合計624人分のコーラス
- Fender Rhodes(フェンダー・ローズ)
- エレクトリック・ピアノ
- エレキギター&ベース
- バスドラム代わりにMoog(モーグ)シンセサイザーを使用
- スタジオの受付嬢によるスポークン・ボイス「Be quiet, Big boys don’t cry…」
- Toy music box(オルゴール)
「I’m Not In Love」はダフト・パンクにもネタにされました。
Daft Punk – Nightvision [2001]仏
10cc – The Things We Do for Love [1976]英
ビデオのラストあたりにトレヴァー・ホーンが友情出演。
Godley and Creme – Cry [1985]英